子どもが元気に通えるカバン
皆さま、こんにちは。
世間では、コロナウイルスが猛威を振るっておりますが、皆さま元気でお過ごしでしょうか。
ダイワホーサンでは、引き続き、手洗いの徹底と規則正しい生活を呼びかけあって、仕事に励む毎日です。
暗いニュースが続く中でもありますが、ダイワホーサンがあるここ宇陀市では、もうすぐ桜がいっぱい咲きそうです。(^^)
この時期は、ダイワホーサンでは、お客様から嬉しいお便りをいただくことが多いのです。
その中でも特にうれしいのが「ダイワホーサンのカバンを使って、体が楽になった。」という声や「走るのが早くなるカバンやで。」という声と共に、送られてくるかわいい子供たちの写真です。
入学式を前に、こぼれるような笑みを浮かべてくれていますね。(*^^*)
こちらまで、嬉しい気持ちでいっぱいになります(*^^*)
姉妹や、兄弟でお揃いにして下さっているお客様もいらっしゃいます(*^^*)
みんな、ありがとうね!!これからもいいカバン作るね!!
子どもたちが使ってくれているカバンを開発したのは、かつてダイワホーサンの常務取締役であった故辻本太次。
51年間製造と開発の現場でダイワホーサンを支え続けてくれた人物です。
残念ながら、平成27年の9月に65歳の若さで病により急逝しましたが、業界からは「あの辻本常務に頼めばなんとかしてくれる」と評価された人物でありました。
わたくし達の師匠でもありますので、わたくし達は今でも「ものづくりの天才」と思っております(^^)
写真は、開発中の列車用品を現場で確認する、故辻本太次常務です。
辻本太次常務は、わたくし達ダイワホーサンのスタッフには技術や技能を、大変厳しく叩き込む半面、子どもと動物が大好きで、とてもかわいがっていました。
1994「子ども達がどうしたら楽しく学校に通えるだろうか」と、通学カバンの開発を手掛けました。
小学校に何度も足を運び、奈良県の山間部にあるT小学校で数年間モニターもしていただき、長い年月をかけてカバンの改良を行ってきました。
「子ども達に背負い心地の良いカバンを持って行って欲しい」という思いから、信州大学繊維学部と奈良県工業技術センター(現:奈良県産業振興総合センター)にご協力をいただいて背負い心地テストを実施しております。(写真は2004年)
写真の体育館は、今は廃校になってしまった大宇陀町立野依小学校で、ダイワホーサンのスタッフ数名と故辻本太次常務も、野依小学校の出身者です(^^)
ダイワホーサンでは通学カバンの開発の際、使ってくださるお客様の声を一番大切にしています。
集められた声を集約して「軽くて、丈夫で、水が漏らない」という新素材の生地を帝人株式会社と共同開発しました。
この開発をもとに生まれたのがRD-24です。
一見シンプルに見えますが、育ち盛りの子供たちが、ちょっと乱暴に扱っても大丈夫なように、登山リュックよりも丈夫な作りになっていますよ(^^)
生地を作る日本の工場は年々少なくなってきています。
しかし、ダイワホーサンでは皆さまに良いカバンをお届けできるように、全国各地の糸作り、生地作り、染め上げ、裏加工、撥水加工(水をはじくように生地に薬品を塗る)工場の協力を得て、生地の製造しております。
強くて安全なカバンを作るために、コンピューターを使った裁断機、ミシンなども使って毎日職人が心を込めて作っています。
これは、最新式のコンピューターミシンで、カバンの持ち手を縫っているところです。
コンピューターミシンは、ダイワホーサンのスタッフが自分で治具(これから縫うものをはめる枠)を作って、運針図(どんなふうにミシンで縫うかを描いていく)をプログラミングしていきます。
プログラミングの方法は、パソコンの進化に合わせてどんどん新しくなり、昔はなかった機能が、今では当たり前になって、製品が美しく丈夫に縫えるように工夫されています。
コンピューターミシンの治具が一人前に作れるようになるには、ドリルや電気のこぎりなどの工作道具が自由自在に使えるようにならなければなりません(^^;)
みんな、大変な修行をして一人前の職人になっていきます。
ベテランの職人さんも混じっています。ベテランの職人を中心に、みんな厳しい訓練をしながら製品を作っています。
スタッフは、良い製品をお客様にお届けするため妥協をしません。
時には、製品作りで言い合いをすることもありますが、みんな仲が良いです。
裁断工場のモニターは大昔のものを使っていますが、中のソフトは最新式です。
裁断工場の職人は、ダイワホーサンで扱われる数百種類の生地の特性をつかみ、データ作りをしていきます。
生地の特性をつかむのは大変な仕事です。
企画、裁断、縫製すべての部門のスタッフの手のひらはセンサーのように敏感なのです(*_*)
これは余談ですが、生地の特性をつかむのが上手い職人は、あん摩やマッサージが得意な人が多い印象です。
聞くところによると、こっている場所が指先ですぐにわかるんだそうです(笑)
開発部のスタッフは、辻本太次常務が亡くなった後も、日々良い製品作りに取り組んでいます。
それぞれが専門の知識を持って、お客様の高度なリクエストにお応えできるように製品開発を進めています。
企画開発部のスタッフは、生産部で数年修行を積み、企画部開発部で更なる勉強を日々重ねます。
2020年の4月より、国立奈良工業高等専門学校と産学連携を行いながら新しいカバンの開発に取り組みます。
高度なセンサーを取り入れて、体の負担をもっと少なくさせるような「子どもが元気に通えるカバン」を作っていきたいと考えています。
お使いくださる皆さまの笑顔がもっともっと増えますように(^^)